[多摩動物公園]コアラとレッサーパンダ

生き物たち

すがすがしい秋晴れ。どこからとなくきんもくせいの香りが漂う。思い立って、今日は前から行きたいと思っていた多摩動物園に行くことに。20年ほど前に一度行ったことがあるが、その時の印象はとにかく園内が広くて歩き疲れたこと。それで今回は見たい動物を10頭ほどに絞って、シャトルバスも利用して園内を回ることにした。また、東京ズーネットのどうぶつ図鑑を使って、見る予定の動物について調べておいた。

今回の多摩動物園行き。どの動物もそれぞれかわいくて面白かったが、いちばん印象に残ったのがコアラとレッサーパンダである。

コアラ🐨

オーストラリア大陸の南東部のユーカリ林に生息。ユーカリの葉しか食べないことで知られる、ぬいぐるみのように愛くるしいコアラ。一日のうち20時間は木の上で寝ている。

10時半過ぎにコアラ館へ到着。20年前に来た時も寝ていたし、今回もそうだろうとあまり期待していなかったが、なんと5匹中2匹が起きていて、ユーカリの葉をむしゃむしゃおいしそうに食べているではないか!しばらくすると一匹はお腹がいっぱいになったのか、寝る体勢に入った。寝ている間に木からうっかり落ちてしまうことはないのか。よくよく見ると、とがったかぎ爪で木の幹をしっかりつかんでいるので大丈夫なのだろう。

平川動物公園の公式サイトより

ほかのコアラも時々もぞもぞ動いて、こちらに顔を向けることもあった(冒頭の写真)。超かわいい〜😍 この様子をビデオにも収録したのでぜひご覧くださいませ。

レッサーパンダ

中国南西部、インド東北部の高地の森林に生息。レッサーパンダジャイアントパンダ、どちらも名前に「パンダ」が入っているが、果たして親戚なのだろうか。レッサーパンダはイタチ小目レッサーパンダ科、ジャイアントパンダはクマ小目クマ科に分類されている。だから、レッサーパンダはクマではなくイタチに近い動物ということになる。

では、なぜ「パンダ」と呼ばれるようになったか。一説によれば、「パンダ」という語は「竹」を意味するネパール語の「ポンヤ」に由来している。なるほど、レッサーパンダもジャイアントパンダも竹を主食にしている。また、「第六の指」があるというのも共通点だ。この6本目の指で上手に竹をつかむことができる。

12時半にレッサーパンダしゃに行くと、陽がさんさんと降り注ぐ運動場で2匹が追いかけっこしていた。1匹が竹の葉を食べ始めても、もう1匹はいたって活発で、独りで駆けずり回ってはあちこちの低木に飛び込んで遊び続ける。楽しくてたまらないという様子だ。こんなに動き回るレッサーパンダを見たのは初めて!超かわいい〜😍 この様子をビデオに収録できたのでぜひこれもご覧ください。

そのほかの動物たち

あとは回った順番に記す。

チョウ🦋ー昆虫生態園

大温室に入ると、さまざまな種類のチョウが広い空間をひらひらと舞っていて、その中を散策できる。外はもう秋の気配が漂っているが、この中はまるで初夏、ぽかぽかと暖かく、色とりどりの花が咲き乱れている。見覚えのあるチョウもいた。庭のスミレに毎年卵を産みつけに来る。紹介看板を読むと、このチョウがツマグロヒョウモンという名前で、各種のスミレ類を食べること、関東以南に分布するが近年分布が北上していること、幼虫で越冬することを知った。

足元の草むらにはトノサマバッタもいて、まるで昆虫の世界に迷い込んだような気分♪

イシガケチョウ

ムササビ

リス科で、本州、四国、九州の木の多いところに生息。前あしと後あしと尾の間にまくと呼ばれる膜があり、夜になるとこの飛膜をつかってかっくうし、木から木へと移動することで知られる。

10時過ぎに行ったら、木のうろで寝る体勢を整えているところだった。起きているムササビを見るのは初めて!残念ながら、カメラを構える前に長いふさふさのしっで体を覆ってしまい写真に収めることはできなかったが、想像していたよりも大きいのに驚いた。1歳になるうちの猫ぐらいあるだろうか?どうぶつ図鑑を見ると、「体長30〜45cm、尾長約35cm」とあり、納得。夜行性で、起きているところを見れたらラッキーとムササビしゃの前の看板に書いてある。起きているコアラも見れたしラッキーが重なった😆

多摩動物公園の公式サイトより

ニホンツキノワグマ

本州、四国、九州の山地の落葉樹林地帯や低木地帯に生息。胸に月の輪の形の白斑がある。体長120cm~150cmほどでそれほど大きく感じないかもしれないが、馬鹿力の持ち主。

わたしたちが山登りに行く北アルプスにもツキノワグマが生息していて、子グマを車の中から見かけたこともある。登山中に出会いたくないツキノワグマだが、動物園では10メートルほどの至近距離でも安心して観察できるのがうれしい。クマに出くわした時の対処法(ゆっくりあと退ずさりするなど)も、周りに誰もいなかったので練習させてもらった。そんなのはお構いなしにソウは運動場をゆっくりと移動、時おり食べ物を探す仕草をする。一度、転がした石の下にサツマイモ🍠を見つけて「うほっ!」という感じで両手に持ってうれしそうに食べていた。

ツキノワグマのソウ

みはらし広場

コアラ館の近くにある見晴らしの良い広場。ここで持参の弁当🍙を広げていただいた。眼下にはオランウータンの森のスカイウォークが見える。

ワライカワセミ

オーストラリア東部・南部の森林に生息。鳴き声が人間の笑い声によく似ていることで知られる。

10年近く前にオーストラリアのタスマニア島を訪ねたとき、ワライカワセミがそれこそ日本のカラスみたいにたくさんいた。「ワハハ、ワハハ。ワッハッハ」というその愉快な鳴き声がまた聞きたくて、見晴らし広場にあるワライカワセミのおりの前に立った。しかし残念ながら鳴いてくれなかった。それもそのはず、ワライカワセミが鳴くのは縄張りを主張するためで、面白いことがあったからではない。わたしも「ワハハ」と鳴き声を真似すれば、もしかしたら鳴いてくれたかもしれないが、近くに幼稚園児が楽しくピクニックをしていたのでやめておいた。

ヨタカ

アジア大陸の温帯から熱帯に分布し、日本では全国で見られる。平地から低山の雑木林、りんえんなどに生息。

ワライカワセミの隣りのケージにオーストラリアガマグチヨタカが展示されている。なかむつまじく2羽のヨタカが寄り添っていた。全身黒褐色で地味だけど、がま口のような大きな口といい、その豊かな表情といい、わたしのお気に入りだ。危険を感じると枝先で上体を伸ばし、そのままじっとして、木の枝になりすますのもかわいい。多摩動物公園のマップには載っていなかったので、見つけたときはとてもうれしかった。宮沢賢治の作品「よだかの星」に主人公として登場するヨタカ。コアラ館に来たら、こちらにも足を伸ばしてみては。

ボルネオオランウータン🦧

ボルネオ島の森林に生息。オランウータンはマレー語で「森の人」という意味。

わたしたちがスカイウォークのあるオランウータンの森に到着したのは12時過ぎ。東京ズーネットの公式サイトによれば、オランウータンのダイナミックな空中散歩は11時半頃から始まる(悪天候時や冬季は休止)。ただ残念ながら、もう終わっていたのかオランウータンが気乗りしないのか、空中散歩は見れなかった。

ユキヒョウ

ネパールや天山山脈、パミール、カシミールなど、内陸アジアの山岳地帯に生息。

12時半近くにユキヒョウしゃに到着。岩を軽々と飛び移るユキヒョウの白い身体が目に飛び込んできて、思わず「かっこいい〜」と感嘆の声が上がる。長くて太いしっは体長と同じくらいありそう、しかもフッサフッサ!これは急な斜面を移動するときに体のバランスを保つのに役立っているとのこと。

ゴールデンターキン

ウシ科で、チベット、ブータン、中国の標高2000~4000mの山岳地帯に群れをつくって暮らしている。最近は数がへり、中国ではジャイアントパンダやトキなどとともに、重要な保護対象動物になっている。

ゴールデンターキンと呼ばれるだけあってオスの体毛は金色がかってきれいである。ただ放飼場に近づくにつれて独特のにおいが漂っていることに気づく。これはターキンのメスの体から分泌される油分のにおいだ。詳しくは東京ズーネットのこちらの記事をどうぞ。面白いですよ。

ヨーロッパオオカミ

ヨーロッパ中部や北部、シベリア地方の森林、平原、山地、ツンドラ地帯に生息。世界一大きいオオカミとして名前が上がるオオカミの一つ。生息する地域によって大きさはまちまちで、体長は145〜160㎝、体重は30〜80kg。タイリクオオカミの一亜種で、かつて日本にいたエゾオオカミとニホンオオカミと同じ亜種に属する。

多摩動物園での飼育の歴史を簡単に振り返ると、2001年、モスクワ動物園からヨーロッパオオカミ2頭がやってきた。ロボ(オス)とモロ(メス)と名付けられる。2匹のあいだに合計15頭の子が生まれ、いっときは大きな群れを形成したが、年を重ねてその数が徐々に減り、現在はセロ、ネロのオス2頭のみ。

わたしたちがオオカミ舎に着いたのは午後1時半過ぎだったが、2頭とも室内の別々の部屋で昼寝中。5メートルほど離れても「でかっ!」とその大きさに驚く。

モウコノウマ

中央アジアの草原に生息。人の手が加えられていない唯一の野生馬。モウコノウマは、たてがみからお尻にかけて、背中に暗褐色の線がある。まるでぬいぐるみのジッパーみたいで開けたら人が出てきそう。

多摩動物公園の公式サイトより

一頭が近づいてきて、わたしたちにお尻を向けて、かゆいのかお尻を柵にすりすりさせていた。おしっことかしないかちょっと心配したが、そのがっしりしたたいや背中の線を間近に観察できた。

おみやげ

最後におみやげを買いに正門近くのギフトショップへ。今回は、本日のハイライトだったコアラとレッサーパンダのクリアファイルに、来年のカレンダーを買った♪

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